野生酵母パン・焼き菓子 ソノマノ Shop&Cafe
日本, 〒381-4302 長野県長野市鬼無里日影419−イ
4.5
23 レビュー
8 コメント
M2G6+F9 長野市, 日本、長野県
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こんな場所で営業していけるのか!?とこちらが余計な心配をしてしまう。パンの味は確かです。知る人ぞ知る名店になる日は近い?
青山の宮城にごく近いところにあった、"よい家柄"に生まれ、お姫様のようにちやほやと甘やかされて育てられたので、あれが嫌いだこれが食べられないといまだに言って回っている。
…のだが、その割によく喰うのだあのばーさんは。生クリームが嫌いといいながら、濃く淹れたコーヒーに大量の砂糖と生クリームを投入したのを"ウインナーコーヒー"と称して飲んでみたり、焼肉が嫌いだ嫌いだといっておきながらカルビ焼肉が大好きだったりと、AB型多重人格性を発揮している。まぁ格好をつけているだけなのだが。
中でも"嫌い"な食べ物はパンであるという。
食パンでもロールパンでもフランスパンでも、ご飯と違って力が出ないらしい。
「だからあたしはパンが嫌い」
と、3枚めの食パンをトースターに放り込みながら母は言った。
だから、パンといえば学校の給食で食べるもの、あるいは自宅ではおやつか寝坊した日曜日の米飯代わり。つまり食卓には滅多に出てこない。知ってはいるが親しくはない。そんな存在だったからたまに変わったパン、例えば「アルプスの少女 ハイジ」や「大どろぼう ホッツェンプロッツ」に登場する、"白パン"、"黒パン"の区別などつくわけもない。
白パンはなんとなくわかる。
ペーターのおばあさんが「柔らかくて美味しい白パン」といっていたので、たぶん今食べているものと同じだろう。
黒パンはよくわからないので調べてみたら
"全粒粉や、皮や胚芽を含む精製度の低い粉を用いて作ったパン"
とのことだが、相変わらずよくわからない。
「ソノマノ」
鬼無里で開業されているパン屋さんだそうだ。そちらの店舗もあるそうだが、私はお邪魔した事がない。市内で開催されるイベントや、提携されている店でたまに買わせてもらっている。こちらのパンこそ"黒パン"ではないかと思うのだ。
粉・水・塩と鬼無里で採取した野生酵母だけで作ったというこちらのパンは、黒くて硬くて重くてボソボソしていて、がしがしと噛みしめるようにしないと咀嚼できない。飲み込むにもひと苦労するような、代物なのだがこれが美味いのだ。口にすると"ぷぅん"とではない、"ぶん!"と衝撃的なほど粉の香りが打ちつける。これにハマりこんでしまい、見かけるたびに買うことにしている。
「いちじく&クルミ」460円
いつも通りの粉に、いちじくの実を煮付けたものとクルミを混ぜ込んで焼き上げたものだという。衝撃的な香りにいちじくのほんのりした甘みと、クルミの脂分とコリコリした歯ごたえが加わって、じつに美味い。しみじみと美味い。
東京の母親は、80すぎてよく寝てよく食べ元気にやっている。あまり偏食をせずに、健康に過ごしてもらいたい。