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旧井上家住宅

日本, 〒270-1106 千葉県我孫子市相島新田1

旧井上家住宅
史跡
3.7
38 レビュー
8 コメント
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V43C+WF 我孫子市, 日本、千葉県
city.abiko.chiba.jp
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中犬航空
中犬航空2 年前
我孫子市指定文化財の旧井上家住宅。手賀沼の干拓で江戸から布佐に移住した井上家は名主となりました。母屋は1858年に建てられ、茅葺でしたが現在は鉄板屋根になっています。車で来た人は、駐車場から表門に回って入るか、一度門を出て見ることをおすすめします。
ロン・オッター
ロン・オッター2 年前
「ざわ…ざわ…勝ち組だ…」

江戸時代から続く布佐の名主の家です。豪農の立派な造りであり、我孫子市指定文化財となってます。

現在は誰も住んでませんが、訪問した際にはボランティアの方がいらっしゃり、井上家の歴史から最近の布佐の状況まで、地元の方ならではの興味深い話をお伺いできました。
井上家は元々は銀座の商人だったそうですが、幕府の干拓・新田開発事業の請負に乗り出し、手賀沼布佐に移住しました。

8代将軍徳川吉宗の時代、財政難の解消を目指した享保の改革の一環として、干拓・新田開発が計画されます。
故郷紀州から呼び寄せた治水のプロ井沢弥惣兵衛が描くグランドビジョンに基づき、ここ手賀沼をはじめとして、印旛沼や飯沼、見沼など関東各地にあった湖沼の干拓事業を行いました。

井沢弥惣兵衛の干拓方法として、堤を築いて締め切り沼底の一番低いところに排水路を掘って水を落とす。一方で排水路よりも高さのある両端の縁に用水路を通して干拓地の灌漑を行います。
これは見沼や飯沼、鴻沼でも同じ方法であり、いずれも干拓を指導した井沢弥惣兵衛の出身地をとって、俗に「紀州流」と呼ばれています。

また、これらの事業は「町普請」や「請負」と呼ばれる地元民の出資、労働力の提供による地元主導型の事業でした。
これは幕府から見たら低コストで年貢米の増加が期待できる一方、地元も干拓が成功すれば新田は自分達のものとなり収入増が見込める、まさにwin-winです。
今で言う「PFI型事業」のはしりですね。

が、干拓は多額の資金と人足を必要とするかなりの難事業であり、同時期に干拓事業を実施した牛久沼は失敗、印旛沼も完成が昭和までかかる300年間の難工事でした。
請け負った牛久沼の桜井庄兵衛や印旛沼の染谷源右衛門は、双方とも破産に追い込まれています。
つまり、干拓事業はうまく行けば大富豪、失敗すれば一文無し、というまさに大博打だったようです。

ここ手賀沼も工事途中の大雨により、氾濫や堤防が流される等の失敗を繰り返し、昭和43年に完成するまで300年もの期間がかかりました。
しかし主導した井上家は破産することなく、地元の名家として現在も君臨(?)しています。
井上家は我慢比べのギャンブルに勝ったウイナーと言えるでしょう。
Gariko
Gariko2 年前
建物内は上がれませんが入口から見ることはできます。
お庭や蔵、母屋 立派です。
観光客用トイレは有りません。
ヤスミン
ヤスミン2 年前
名主の家!保存するのにお金がかかるけれど残していただきたい。
ヤマ田太郎
ヤマ田太郎2 年前
手賀沼の干拓に、江戸時代から力を尽くしてきた井上家の住宅で、名主の家だけあって賓客専用の式台玄関を持つ立派な物です。今、駐車場がある側は裏口側なので、反対側にある豪奢な正門から入った方が、よりVIP気分を味わえるでしょう。(笑)

江戸時代の手賀沼は、今よりもずっと大きくて井上家の前に広がる田んぼは、実は元は手賀沼であり、人の手の力で美田に変えたのです。ここまでにするには、大変な苦労があったことは想像に難くありません。
この井上家も、目の前に干拓地が広がるという立地上、水害に悩まされてきました。そのため蔵がある場所は盛り土をして、かなり高くなっているのが分かると思います。また外からは見えませんが、母屋や蔵は湿気が上がってこないように、床下に焼いた貝殻を湿気取りとして厚く敷き詰めてあるそうです。
屋内はちょっと痛んでいますが、つい最近まで人が生活していたので、間取りや内装は今風に改変されており、これから調査の上で江戸、あるいは明治時代の間取りに復元するのでしょうね。

そうすれば水海道市の坂野家住宅のように、ドラマ撮影やCMの名所として賑わうのではないでしょうか? ですから早めに予算をつけてくださいよ我孫子市さん(笑)坂野家住宅より東京に近いので、移動時間が節約でき十分に勝算はありますよ。
森野ナナスケ
森野ナナスケ2 年前
母屋は大きく立派な建物です。蔵が何棟かありますが修復中でした。
Kaoru Kuwata
Kaoru Kuwata2 年前
5年ほど前にも訪問してCAFEで美味しいコーヒーを頂きましたが、現在はお休みだった様です。補修管理費用が掛かるので運営に苦心されていると、伺いました。是非、後の世代に引き継いで頂きたいと、思いました。
戸田幸夫
戸田幸夫2 年前
地元の名主の家です。比較的最近まで個人宅でしたが、歴史的に価値があることから、今は我孫子市が管理しているようです。
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