Bar和知

通りかかりで初めて来店
他のレビューの評価が高かったので扉を引きました。

しかし、私の隣のカウンター何人かで飲んでた常連？らしき人達の知り合いが来店。
するとカウンターの席に座りたいのか席を移動してくれと、店主からの指示。
寛いでる客を動かしてまで常連で飲みたいならテーブル席で飲めよと思いました

ちなみに700円のお酒一杯頼んで他に何も頼んでいないのにお会計は1944円でした。
新規の方は行かないほうがいいです。

近隣のムーブビルにて昭和末期から営業していたLeft Horse。
私はこの店で酒の何たるか、酒の飲み方、酒場での立ち振る舞いを学んだ。
開店当時はまだ学生。

バブル全盛期→崩壊以降をここで過ごし、来店する客の変化や、正に人の盛衰記をまざまざと見る事が出来た。

レジの先で仕切られたスペースでライブパーティーをやったり、結婚式の二次会やったり、色々思い出深い。

和知氏はLeft Horseの二代目オーナー。
ホテルマンからの転職でサービスは上々。
バーマン歴は今年で26年だ。

約10年前の店舗更新時に設備が古いムーブビルに別れを告げ、店名も新たに「Bar和知」として現地に新規開店した。

和知氏のカクテルはバブルの残り香が漂う。
その当時のドライなフレーバーを頑なに残しているのだ。
彼の頑固さは一級品。流行には流されない。
（味は一級品とは言わないよ。口の悪いLeftHorse常連だから。本当は一級品だけど…）

又、同店ではボトルキープを扱っており、飲みたい酒を和知氏に言えば、ご相談で仕入れてキープしてくれる。
いい酒も割安に仕入出来る事が多々あり、LeftHorse時代は5本も6本もキープしている人が私を含め多数居た。

加えて、現在は１人で店を切り盛りしているのでオーダーするに気が引けるが、実はフードが大変美味い。
かなりメニューを絞っているが、以前は常連が冗談で「二膳飯屋LeftHorse」と呼んだ程質、量、メニュー皆豊富だった。
（まかないのカレーが絶品で深夜これを狙う客が一部居たのは完全な裏話）
現在も自家製のピザ辺りにその片鱗を残している。

そんな店のドアを開けたら、若い日の華やかな記憶が蘇るのか、ほろ苦い思い出がボトルから注がれるのか。
時が経つと人間万事、都合良く解釈するものだからな。

マスターは話しやすくて初めてでも独りでも入れますよ。常連さんも多いけど早めの時間であれば空いてます。駅のフォームが窓から見え雰囲気は落ち着いていていい感じです。

久しぶりにシェイカーを振ってもらいました。とても美味しくて、好みのお酒をわかってくださるんだなぁと…マスターの熟練の感性が際立つお店です。できれば教えなくたないくらい素敵なお店です。

BARスタイルの素敵なお店
1人で来てもマスターがお相手してくれる

隠れ家的な店