土気駅

生まれ故郷の町の駅。昭和時代の土気駅の写真が、実家に額装されていたので、あげておきます。
その当時は、北側にしか駅周辺の町がなく、南は山でした。
昭和の終わりから平成に南側（あすみが丘）が開発され、駅も両側に。
今では北側が、寂れた外房線の駅のわびさびを感じるような町になり、南側はかつての新興住宅街からの徐々に成長してきた近代のベッドタウン的な感じになっています。
この駅の両側には、異なる風景があり、そこも旅情を楽しむ魅力の一つです。
土気駅には、近くにタイムズカー（シェアカー）があるので、会員の人は土気をめぐるにはそれが便利かもしれません。
バスとタクシーもありますが、バスは特に北側は、驚くほど本数がないので、バスで行動するは、難しいものがあります。
（レンタカーを借りたい場合は、一つ先の駅＝大網駅＝東京からの特急も止まる＝で、トヨタレンタカーを借りれます。2つの駅は車だと十数分ぐらい。）

駅自体はこれといった見どころはありませんが、駅の中のキオスクのスタッフさんは愛想がよく、外房のちょっとしたお土産も手に入ります。

駅員さんの評価はほかのレビューでもさんざんで「雑」「不愛想」とありますが、高校時代まで土気で過ごした経験からすると、「昔と変わらない、昭和な接客の現存する駅」だと思います。
国鉄時代の房総の地方駅の人は、客商売というよりも、役人に近く、それが普通だと思っていたので、昭和の世界を楽しむつもりで、駅員さんに接するとよいかと思います。

土気駅で仙台までの切符を買おうとして、券売機の長距離対応が分からなかったので、買えますか？と尋ねたら

「・・・（無言）」ののちに、いなくなり、
出てきてくれまして、
券売機のボタン操作をして長距離の切符の購入画面を開いてくれました。

そこからは分かるので、
私が「もう、大丈夫です。ここからは分かります。どうぞ駅内にお戻りください」とお礼を述べるも

「・・・（無言）」そして、先へ操作を続ける。

この辺の「わしは不器用ですから」みたいな雰囲気、何ともいえない昭和っぽさ。嫌いじゃないです。

そこからは切符の買い方に慣れているので、では、といってこちらで操作を、どんどん進めていくと、そのうちに、操作する必要がないなと思ったようで、ふらりと離れて、駅に戻っていきました。

彼だけじゃそうじゃなく、幾度か窓口で接した時にも感じましたが、土気駅に配属されると、こういう風な対人の雰囲気になるのか、そういう雰囲気の人を好んで集めるのかわかりませんが、ここはこういうスタイルなのだ、と。

なので、殺伐系のラーメン屋さんで、無駄口聞くな麺を食え、店主のいうことを聞いてりゃいいんだ、みたいな接客テーマパークのつもりで、楽しんでみることをお勧めします。

（駅員さんも忙しいと思うので、できるだけ、窓口を使わないで、スイカで入って、東京駅で新幹線切符を買うとかほうが、いいと思います。）

故郷の町に降り立った人の第一印象が、この駅だとすると「土気って、なんか人がやだな」と思われちゃうと寂しいので、駅だけです、と言いたいです。
土地の人はみんないい人が多いので、食事や喫茶でお店に入ってみてください。外房の特段何もない素朴なまちの、良い人たちに出会えるでしょう。

（なお、外房のさびれた駅には、割と、駅員さんの独自哲学というか、特急が来るけど、窓口では、ゆっくり切符出しますんでもう走るのやめて次の１時間後の列車でどうぞ―、みたいな、サービス業からは考えにくい接客のところは、ちょいちょいあります。土気だけじゃない。と思うのです。）

今、駅前の再開発の進む中でもしかしたら、駅のスタッフ教育とかで、現代風な接客の駅になるのか知れません。
そうなると「かつての土気駅の殺伐」を知っている世代は、懐かしく思うのかもしれません。

変ってほしいような、このままでいてほしいような、複雑な気持ちです。

千葉市の端っこにあるＪＲ外房線の駅です。
駅前にマンションができるそうです。

駅前に新しいマンションが建設されるみたいです。

以前は広く感じた南口駅前のロータリーも、今では狭く感じますね。
土地柄、車での送迎がとても多い駅なので、もっともっと乗車や降車用のスペースを広げてほしいと思います。

駅員の対応は無愛想かつ雑。
朝の通勤時間帯は快速電車に駆け込む人が多く、時間に余裕を持って行動してる人が邪魔物扱いの雰囲気になるので注意。
帰宅ラッシュ時は、ホームから改札階へ上ってくる人が多すぎて、ホームへ行けなくなるので要注意。

意外と駅前が栄えていましたが、電車の運転間隔がバラバラで待ち時間が長くなることがあります。

バス停のあるロータリー側がメイン。

南側は明るい雰囲気ですね。