別寒辺牛湿原

釧路から根室まで走る花咲線に乗って眺めた車窓です。
釧路からは釧路湿原の真ん中を走る釧網本線も走っていますが、釧路湿原は原っぱと言う感じで「湿原」というほどのべちゃべちゃして湿った印象は受けませんでした。
草原と水たまりがあっていかにも湿原と言った感じはこちらの別寒辺牛湿原の方が感じることができます。
また、こちらの花咲線の方が湿原が近くまで迫ってくるので車窓はおもしろいです。

JR花咲線の車内から見える景色に、写真を撮るのも忘れ、ただただ流れゆく車窓に目をうばわれる。
線路のすぐ端は湿原の水面で、さながら千と千尋に出てくる水の上を走る列車のよう（道床が沈まないのが不思議）。

薄曇りの空の下、水辺には茫々と細い草が群れ、背の低い木々が点々と立ち、その合間から鹿がこちらを見つめている。見渡す限り人家はなく、物好きな乗客達を乗せた列車だけが、カタタンカタタンと通り過ぎる。

そこはまるで本当に黄泉の世界のようで、思わずほっと息をした。

（願わくば、JR北海道には座席と窓の位置が合っている車両を投入してほしい…

晩秋の早朝5時、厚岸の町から車で10分のカヌー中間点駅からカヌーくだり。この日の天候は快晴・無風というベストコンディション。終着の水鳥観察館まで約2時間かけてゆっくりと楽しみました。
湿原の中の川をくだるため、両脇は終始葦が茂っています。無風のため水面は波も立たずに、青空と湿原を映し出す鏡のよう◎
聞こえるのは水を掻くオールの音と水鳥の声だけ。まるで現実とは違う別世界に迷い込んでるかのような錯覚に陥ってしまいます。
ここは湿原の中を花咲線という鉄道が走っています。タイミングが良ければ、湿原の中を駆け抜ける電車が見られますよ。ここはなんでも、千と千尋の神隠しの電車のシーンのモデルになったのだとか、、あの神秘的な世界はここだったのか〜、と納得してしまいました。
ちょうどオオハクチョウが飛来している時季なので、羽を休めるオオハクチョウの群れも見られました◎
アウトドア派じゃない人も、この魅力の虜になると思う。贅沢なひとときに感謝◎

真横を走る花咲線で堪能しました。

運転手さんもスピードダウンしてくれ、よ〜く目を凝らすと丹頂が一羽見つかりました❣️

根室本線の糸魚沢～厚岸間の列車の車窓から見える別寒辺牛川湿原と線路に沿って流れる別寒辺牛川の風景がとても好きです。この区間を通るときは外の景色に目を奪われます。

根室本線といえば、狩勝峠や落石岬が有名ですが、ここも他では見られない光景が広がっています。（小さくしか写ってませんが）丹頂もふつうにいます。

列車の車窓から間近に見えます。個人的には釧路湿原より好きな景色です。

根室本線糸魚沢駅付近から湿原が広がります。